糞耳とヘッドホン

―糞耳とヘッドホンの正しいお付き合いの仕方。

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音色(4)・・・ローバランス

もう誰も読んでねーってよ(笑)


ローバランス(低域音色)について。


●ローバランス
ローバランスというのはつまり、低域の重心の低さのこと。
これも音色の範域で捉える。

四音域法ではこれを、ロー域(200Hz未満)とローミッド(200Hz以上1kHz未満)のバランスで説明する。


ローミッド域に対して、ロー域の音圧がしっかりと延び良く保たれている場合に、低音は締まり良く、タイトな印象を持った、芯のある重い印象を持つことになる。
tight-bass.jpg
これを重心が低い低域と呼ぶ。
上のグラフはなんかおかしいのが、背面密閉型ヘッドホンなど低域の延びが良い機種に於いて感じ取れる。

逆に低域の延びがなく、ローミッド域以降の減衰の早いヘッドホンもある。
loose-bass.jpg
このようなグラフの低域を重心が高い低域と呼ぶ。
このタイプでは打撃音などが緩く、芯のない、ボワボワした不明瞭な輪郭をもった低音に感じられる。
背面開放-前面非密閉(ベロアパッドなど)の機種に多く見られる。

ローに対して、ローミッドの音圧段差が上がれば上がるほど、低音はボヤボヤした印象になる。



●低域の締まり感というのはただの音色である
よく「制動感が良い」とか「制動感が悪い」とかいわれるヘッドホンがあり、これらをいう人はどうも物理的な制動性について語っているつもりであるらしい。

と・こ・ろ・が良く聞いてみれば、「制動感が良い」といわれる場合では単に重心が低いだけであって、「制動感が悪い」といわれる場合では単に重心が高いだけである場合が多い。

これらは無論ただの音色に過ぎない。
低域音色の締まり感を物理的な性能と勘違いしているらしいのである。

残念ながら、糞耳は機械的微小な制動性の優劣など判別出来るような良い耳を持ち合わせているとは思われない。
つまり、低域の締まりだとかいって語られるのも所詮は低域音色に過ぎないということ。

例えばbeyerdynamicのT1はテスラテクノロジーなんかを使っていて、制動感はかなり良いはずであるのが、実際聴いてみて、その制動感が高いと感じる人が如何ほどいるもんかと。
多くの人は背面開放型で尚且つベロアパッドを用いていているT1の低域をむしろ緩いと感じるはずである。

かのように、糞耳にとって「低域の締まり」というのは低域音色以外のナニモノ足りえない
糞耳に機械的な制動性などを聞き分けることなど 絶 対 に 出来ない。

糞耳にとって、低音の締まりというのは物理的な性能を表すものではなくて、ただの音色として理解しておくべきじゃないかと思う。



●イコライザで重心を下げる
以下、緩いと感じられるヘッドホンの低域の重心を下げ、締まりの良い低域に近づけるためのイコライジングの方法について。

多くの「緩い」ヘッドホンの周波数特性典型というのは1kHz以降、100Hz台まで音圧が緩やかに上昇し、そこからストンと音圧が降下しているものが多い。
機種によるのが、ローミッドの音圧上昇具合が大きいものほど緩くなる。

そこで周波数特性とは逆にローミッドの音圧を引き下げ、
EQ1.jpg

最低域を上げる。
EQ2.jpg

ヘッドホンと好み、イコライザの聴き具合に合わせて、上のようにイコライジングすればボヤ付きが少ない、締まりのある低域を鳴らすことが出来る・・・かも。



(続く)


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音色(3)・・・ミッドバランス

音色続き。


四音域法というのが分かって貰えたと思うので、その醍醐味ともいうべきミッドバランスという概念について説明。。



●ミッドバランス
中域を二つに分けてやることで、新しい音の捉え方が可能になる。

それが「ミッドバランス」。

ミッドバランスというのはローミッドとハイミッドの微妙な周波数特性の段差で生じる音色の変化を捉えたものである。


ハイミッドに対して、ローミッドの音圧が高い場合、全体音色は陰気で湿っぽいものになる。
lowmid-balanced.jpg
例えば、ベイヤーダイナミックのヘッドホン(特にDT880)のような。
これら「陰気だ」とか「暗い」とか印象を持つヘッドホンというのは周波数特性上、200Hzから1kHzの音圧の総和が、1kHzから5kHz台の音圧よりも高いことが確認出来る。

つまりこれを「ロー・ミッドバランス」と管理人は呼ぶ。

逆にローミッドに対して、ハイミッドの音圧が高い場合、全体音色は明るく、明瞭度の高いものになる。
highmidbalance.jpg
例えば、Etymotic ResearchのER4シリーズのような。
これら「明るい」とか「明瞭だ」とか印象を持つヘッドホンというのは周波数特性上、1kHzから5kHzの音圧の総和が、200Hzから1kHz台の音圧よりも高いことが確認出来る。

つまりこれを「ハイ・ミッドバランス」と管理人は呼ぶ。




●ミッドバランスの重要性

本来「中域」というのが、ひとくくりにされていて具体的に語られず、低域が出るとか出ないとか、高域の延びが良いだとか悪いだとかいうハナシばかりに始終しておったようなのが、実はユーザーがヘッドホンの印象を決める最も重要な要素は、実は中域にあるのではないかと思う。

一般的に相対ローミッド量が多い機種は音色が暗く、不明瞭であると烙印を押されて忌避されがちである。
(注意しなければならないのはコレは解像度的なものでないということ)
最近のアップテンポな音楽を聴くユーザーが多いのか、ULTRASONEのような管理人にとったら「こりゃ不自然」と感じざるを得ないような不自然なハイ・ミッドバランスの機種が好まれる傾向にあるような気がする。
管理人は少し温かく、湿っぽい音色の方が好きかもしれない。

かといって、管理人かて、何本か持ってるような古い紙振動板のヘッドホンのようなローミッドよりのカマボコというのも不自然過ぎて、ちょっとこれは・・・。

後に記事にするかもしれないのが、ミッドバランスは原則、ハイ・ミッドバランスの方が中域音像の定位(音の分離)が良い。

そういうことも考慮に入れると、管理人的にはバランスの良い方が好ましいかという風になってくる。

かのように、中域のバランス(篭度・明度比率)によってヘッドホンの第一次選考が行なわれた上で、低域が出るとかいう言わば「量的な」第二次選考の段階に至るのが普通ではないかと。
中域というのはもっと重要であるはずの音域である様に思う。


●バランスは整えるものである。
先にヘッドホンの中域はフラット気味なのが良いかにゃ~?とかいったのが、これは聴く限りにおいてそうであれば良いというもの。
ヘッドホンの素の特性がどうだろうと、イコライザを使って自分の好みのバランスに整えるということが出来ればそれで良い。

それが出来ないと「このヘッドホン気に入らない」「あのヘッドホン気に入らない」といった具合に、何でも受動的に与えられたヘッドホンの音色批判ばかりしておって、自分の好みに合わせようとしない怠惰な音色批評家になってしまう。
例えば、イコライザを使いましょうというと、「音が歪む!ダメだ!」だとか言っておいて、結局そんな解像度的要素はなんら聞き分けられず、始終ヘッドホンの音色に不平ばかり言っている、それ即ち糞耳。

・・・とにかく、ヘッドホンの音色というのは高域に行くほど困難になるように感じるのが、低域と中域のバランスぐらいは自分の好みに整えるぐらい、腰を持ち上げるのは当然ではないかと思う。
そうしないといつまで経っても好みの音には出会い難いだろうと。


(つづく)


音色(2)・・・四元音色法

音色の理解の仕方について。

音色の意義について説明したので、続いて、管理人流の音色の理解の仕方である四元音色法について説明。



●四元音色法とは?
音色とは周波数特性の主観的な表現方法であって、音色を語る際には周波数域をどのように分けるか?というのが問題になる。

一般的に低・中・高の三元で説明されることがフツーなのが、人によって、どこ以下が低域で、どの範囲が中域で、どこから上が高域なのかというのはその人に聞いてみないと分からない。

例えば、「高音(高域)の擬音語を言ってください」というと、「キンキン」と表現する人と、「シャリシャリ」と表現する人とに分かれる。

後に説明するように、前者の「キンキン」は管理人の定義によると、コレはまだ中域の一部であって高域の音ではない。
後者のシャリシャリの方が管理人の高域に近い。

また、「シャリシャリ」が高音言っても、さらに高くなると「サリサリ」とでも擬音した方が良いような感じになる。
「さらに高い高音は~」とか言ってるとキリが無い。

低域や、中域、他の音域にしても細分するほど明確に表現し得るのは間違いない。

例えば良く、イコライザを使い音に慣れている人は、「このヘッドホンは~kHzに癖があって聴き辛い」とか、「~Hzが抜けているようで変な音だ」といった感じ、かなりの詳しい批評が出来る。
こんな風に、可能な限り周波数毎に分解し、多元的に詳細に音色を説明出来るほうがより望ましいとも考えられる。
しかし、これを突き詰めて行くと、余りにもイコライザを使い慣れていない一般人には理解出来ないし、音の漠然たるイメージとしての音色とは呼び難いものになってしまう。

しかし、先のように低・中・高の三元ではヘッドホンの広い音域をば説明するには、不十分であると思われる。

そこで、管理人が発明したのが、『四元音色法』である。

四元音色法というのは、三元で不十分な音色説明と、音色のイメージから乖離しすぎる、周波数毎の多元的な音の捉え方の妥協の産物である。

この方法では200Hz以下を『低域』、5kHz以上を『高域』、そして広く取った中域を1kHzで『ローミッド(Low-Mid)』と『ハイミッド(High-Mid)』に分ける。

『ローミッド』や、『ハイミッド』がカタカナ表記なのは、これを本当は『中低域』と『中高域』と表現したいのに、初心者の大好きな「中高域が綺麗だ」(=中域と高域が綺麗だ)との表現と混同されるのを避ける為である。

中域を二つに分け、四つの音域を元に音色を説明しよう!というのが管理人の『四元音色法』である。


以下で説明する。



●音色の四要素
ロー、ローミッドとハイミッド、ハイの四つの音域に分けたところで、それぞれの音域に対してイメージを付与する。

それが『音色重度』、『音色暈(うん)度』、『音色明度』、『音色鮮度』である。

要はこれは音に対して、色彩諧調論を当てはめたようなものである。

onniki4(2).jpg

『音色重度』とは低域が担う、音色の「重々しさ」のことである。
200Hz以下、低域の延びと音圧が上昇した場合、音のイメージは重くなる。

『音色暈度』とはローミッド域が担う、音色の「暈(ぼ)やけ」のことである。
200Hz~1KHzの間にピークが存在するタイプヘッドホンでは音が暈けて、色あせて聴こえる。

『音色明度』とはハイミッド域が担う、音色の「明るさ」のことである。
1kHz~5kHzの間にピークが存在する場合、音が明るく明瞭に聴こえる。

『音色鮮度』とは、高域が担う、音色の「鮮やかさ」のことである。
5kHz以上に尚も、十分な音圧がある場合、音が鮮やかに聞こえる。


これら四つの音色要素のバランス+配合によって一つのヘッドホンの音色が出来上がるものとする。



(つづく)



音色(1)・・・ヘッドホンの音色とは何か

ヘッドホンの「音色」と呼ばれるものについて管理人の勝手な解釈を・・・。


管理人はこの「音色」という熟語を「ねいろ」とは読まずに「おんしょく」と脳内で読んでいる。

何故そうするかというと「ねいろ」と呼ぶと、なんか曖昧で漠然とした概念に感じるから。
「楽器のねいろが綺麗だ!」とかいうと、なんとなく意味は分からんでもないのが、具体的にどういうものか?と説明しろと言われると、途端に分からなくなる。

そこで管理人はこのヘッドホンの「音色」という概念をば、明確な概念で(勝手に)定義することによって、「おんしょく」として新たに実用的なものにしようと試みたワケである。

つまり以下でブツブツやるのは全て、管理人が勝手に理解したものであって、世間でいう所の曖昧な「ねいろ」概念とは異なるから注意。



●音色(おんしょく)とは何か?

端的にいうと、音色とは周波数特性のことである

いや周波数特性そのものでないけど、周波数特性の違い起因する、ヘッドホンによって違う音の聴こえ方、周波数特性の主観的で感性的な表現である。

ヘッドホンは構造的なものによって、周波数特性が異なっていて、それがパッと聴いた時の音の印象を齎す。
それが音色である。

客観的な周波数特性に対して、音色は主観的なモノである。

周波数特性の違いでヘッドホンがどう聴こえるか?というのが音色である。




●音色は重要か?
このヘッドホンによる周波数特性の違いというのが、ヘッドホンオタクの楽しみの一つであるともいえるのが、イコライザによって、ある程度自由に変化させることが出来る周波数特性≒音色を性能指標のように語ることは、さほど重要なことであるとは個人的に考えていない。

音色は解像度や定位のように、明確な性能指標ではないからである。

「低音が良く出るから迫力があって良い!」とか、「中域が明瞭に聴こえるから良い!」、或いは「高域が鮮やかで綺麗!」とかいうのは、単に周波数特性のバランスの問題であって、性能というのとは少し違うものであるはず。

しかも先に書いたようにイコライザによってこれらは、ある程度、自由に変化させることが出来るワケで、このようなものを絶対的な性能指標のように語ることは誤りだろうと。

しかし、ヘッドホンの個性がもっとも表われる部分であり、イコライザを使えない、或いは使わない人にとって、音色は解像度や定位、音場以上に重要な要素のように思われており、一応描写しておくべきものであると思う。




●糞耳ほど音色にウルサイ
音色というのはヘッドホンの評価要素の中でも、もっとも明確に聞き取り易い。
それ故、初心者はもっともこの要素について重点的に評価し易い傾向にある。
ハッキリ言って大抵の初心者は音色意外にはデフであるといっても良いぐらい。
このようにいうのは自分がそうだったからで、未だにそこから抜け切らない=糞耳であるという自覚があるから。

初心者のレビュー(アマゾン、価格コム等)を見てもらえれば、如何に音色が珍重されているか分かる。
一方で、定位や解像度的な要素について語っている人もおり、そういう人たちこそ真に良耳であると管理人は思う。

メーカーは多数である初心者を対象に広報しなきゃならないから、ディープバス!(=低域がより出ます)、明瞭なサウンドを実現!(中域のバランスを上げ気味に整えてあります)、鮮やかなサウンドを実現!(=高域寄りです)等といったキャッチでユーザーに訴えている。

素材を改良したりして解像度を熱心に上げても、ユーザーはどうせ音色しか聞き取れず、メーカーの設計者はいつも虚しい思いでいるんじゃないかと思う(笑)

繰り返し言うけど、あまり音色を珍重するのは初心者臭くて、イタダケナイことだと思う。

斯くや言いつつ、語りやすい音色について語らずにいられない、それが管理人のような糞耳の宿命である。



(続く)




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