糞耳とヘッドホン

―糞耳とヘッドホンの正しいお付き合いの仕方。

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FOSTEX T50RP、T40RPmkII、T20RPmkII 音色比較

先にKOTORIシリーズを紹介したのだけれど、それはFOSTEXのRPシリーズ(導電型全面稼動)に興味があって調べていたことのおまけのようなものであって、管理人の意識志向は現在T50RP、T40RP向いている。

同シリーズは前面稼動タイプというヤツで、T20RPmkIIで紹介したように、コレはコイルと一体化した短冊のような平面型振動版を用いている。
同社の能書きによると、この型は高域で発生する分割振動が起こらないのが自慢らしい。

「分割振動」って何やねんって、そんなファンダメンタルなことも知らない管理人が調べてみると、コレは振動板動作の乱れのようなもので、ダイナミック型ではコレが発生すると、振動版がさながら「ポテトチップ」のように歪曲して波打つようになるらしい。
そうなると、高域で周波数に乱れが発生して、悪いこと云々・・・ということらしい。

そこへ来て、その、FOSTEXのRPシリーズというのはそんな乱れが原理的に発生しないということで、比較的歪みのない、綺麗な音が再生できるという。

そんな素晴らしいシリーズならば、もっと聴いてみる価値アリということで、既に聴いた事のあるT20RPの他に、T50か、T40を購入してみたいと考えている次第。
このシリーズは価格的に安く、サウンドハウスなら8k~12k円ぐらいで購入できてしまう。
しかも音の歪みが無いとすればコレは貧乏人にとって、「スーパーの半額セール品」のような美味しいものであるに違いない。
・・・ということで、このシリーズを比較検討してやろうと思い立ったワケ。

全機種揃えて比較というわけには行かないので、管理人イチオシのヘッドホンショップ(露)DOCTOR HEADより周波数特性の結果を拝借して、勝手に音色比較してみる。(THANK YOU FOR DOCTOR HEAD!)



『FOSTEX T50RP 周波数特性 by DOCTOR HEAD
fr_T50RP.png


『FOSTEX T40RPmkII 周波数特性 by DOCTOR HEAD
fr_T40RPmkII.png


『FOSTEX T20RPmkII 周波数特性 by DOCTOR HEAD
fr_T20RPmkII.png


≪全般的特長≫
①低域が下り気味
コレは側圧の影響で、同シリーズは皮パッドを用いているが側圧が極めて緩く、低域の音圧を上げないように工夫が凝らされている
(また音とは関係がない側面として、側圧が緩いので長時間でもストレス無く使用が可

何れも音場は頭内定位が少なく、自然なものであるはず。
実際T20RPは素晴らしい音場感だった。

②ミッドバランスがロー寄り
T50RPだとさほど大差ない感じなのが、それでもハイミッドの下りが少し目に見え、このシリーズの音はどちらかというと暗めで、少しベールを張ったような音であるようである。
因みにその傾向の最も強いT20RPは、実際、暗めで少しモッサリした音だった。

③ハイミッド~ハイが凹み気味
6~8kHzが凹み気味。
ここらへんはボーカル擦音に影響し易い音域なのが、このシリーズはボーカルに棘がなく、非常に聴き易いはず。

④10k以上の高域はそこそこ延びてる
カタログスペック的にも~35kとなかなか広い。
ただ、耳に突きやすい10k近辺の盛り癖によっては、高音の印象は左右されそう。


全体的にパッと見て分かるようにこのシリーズの音色傾向はカマボコチックであって、刺激の少ない、大人しい印象の音であるらしい。




●音色比較
※以下、実際聴いたわけではないので何処まで妥当か?分かったものでない。


・音色鮮度 T20>T40>T50
伸びよりか、10k辺りの耳に付き易い高域量がやはり、音の鮮度を決定付けてしまうのではないかと。
もしかしたら、T50は下二機種よりも高域の延びがスペック上良いらしいので、小粒さで言えばそれが一番かも知れない。
実際着てみないと高域の印象は分からなさそう。


・音色明度 T50>T40>T20
全体的に明るめの音では無いに違いないがT50でちょうど違和感が無いぐらいか。
下に機種は少し暗めの音調に感じそう。
センター付近はT40の方がT20よりも盛ってあるので、この順位にした。


・音色暈度 T20≒T40>T50
T20はローミッド相対量が非常に多めで、他のヘッドホンの中で比べても音がボヤッとした印象であるだろうと。
T40も500Hz辺りの盛りが激しく、違った意味で癖のある、コーン紙振動板のような古臭い音を鳴らしそう。
タブンこの中で一番悪評が高くなりそうなのが、T40だろうというのが目に見える。
実際そこらじゅうのレビューをみてもT40は評価が低い・・・それはやはり縁あって、暈度感の問題でありそう。


・音色重度 T40>T50≒T20
密閉型のT40はやはり、低域の延びが良く音に重量感は比較的高いだろうと。
「振動版背面を閉鎖すると低域が延びる」聞いたのがまさに、それが目に見える。
T50、T20でも背面を塞いでやれば、同じように伸びは良くなるかも。(ただしやはり、中域に癖が出てくるかも)


全般的に言って、この兄弟で最も癖が無く、聴き易いのはやはり、ミッドバランスに長けるT50RPだろうと。
下二機種(特にT40)はバランス感覚が悪く、音色的に違和感を感じ易くなるはず。
鮮度感、重量感はほぼ、僅差/好み問題であって、その辺が気になるならば試聴して決めるのが良いと思う。
試聴ができないようならば、T50RPを選択するのが無難。

・・・というか価格差も少ないので、買うならT50RPがやはり良いだろうと。



●スペック比較(画像はサウンドハウスより拝借)

FOSTEX T50RP

FOSTEX T20RPmkIIn
≪製品仕様≫
形式 :ダンプド・セミオープンRPダイナミック型
再生周波数帯域 :15~35,000Hz
インピーダンス :50Ω
感度 :98dB/mW
最大入力 :3,000mW
本体質量 :約330g
ケーブル長 :3m(片出しタイプ)
プラグ :ステレオ標準プラグ



FOSTEX T40RPmkIIn

FOSTEX T40RPmkIIn
≪製品仕様≫
形式 :密閉RPダイナミック型
再生周波数帯域 :15~30,000Hz
インピーダンス :50Ω
感度 :96dB/mW
最大入力 :2,000mW
本体質量 :約330g
ケーブル長 :3m(片出しタイプ)
プラグ :ステレオ標準プラグ



FOSTEX T20RPmkIIn

FOSTEX T20RPmkIIn
≪製品仕様≫
形式 :オープンRPダイナミック型
再生周波数帯域 :20~30,000Hz
インピーダンス :50Ω
感度 :97dB/mW
最大入力 :2,000mW
本体質量 :約330g
ケーブル長 :3m(片出しタイプ)
プラグ :ステレオ標準プラグ

※赤字が違いの部分。


スペック上の違いというのは実際測定的なことよりも、メーカー姿勢/理論的なことを反映してあることが多い。
このシリーズでも上位のT50のスペックがやはり「上位っぽい」それになっている感じ。
が、もちろんそんなものでは音は分からないし。
あまり意味が無い感じ。


購入の際、参考にしていただけると幸い。(というか己の為の比較企画なんすけどね 笑)
[ 2010/12/25 21:29 ] 未分類 | TB(0) | CM(-)
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