糞耳とヘッドホン

―糞耳とヘッドホンの正しいお付き合いの仕方。

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振動版(3)・・・接着型・非接着型ダイアフラム・写真

実際にコイルワイヤー接着型/非接着型というのが、各メーカーでどんなものなのか見てみる。


以下、接着型振動板の例。


『iPod earphone』
DSCN0952_20110726174629.jpg

分解しようと思って、ハウジングの隙間にマイナスドライバ突っ込んで捻ったら振動版が台座から取れてしまった・・・。

写真見ての通り。
「C」になった台座の隙間からコイルワイヤーが出てきて、振動版の溝に合わせて這うように接着されているのが分かる。

定位は悪いだろうが、故障率が少なく、確かにiPodの付属につけるには向いてるんじゃないかと。


『SONY MDR-E888LP』
DSCN0994_20110726174628.jpg

5,000円もしたので大胆に分解することが出来なかった。
前の音響レンズ?が邪魔で見えないけど、上のほうの穴に青い接着剤がチラと見える。
目視だとコイルワイヤーも見えるけど、如何せん、カメラの性能が悪いのでコレで精一杯。


『同じく、SONY MDR-E10』
DSCN0993_20110726174838.jpg
コチラも青い糊で接着。
別にソニーだから青いってワケじゃないと思う―例えばCD900STも実は接着型振動板で接着剤は赤い。
タブンこの接着剤にはメーカーでかなり拘りがあったりするんじゃないかと思う。

因みに接着材がこれほど汚いと左右で振幅に違いが起こって、音像定位、周波数にもかなり影響が出てくるのではないかと。


接着型はこの辺にしておいて、続いて振動板非接着型
このタイプはコイルワイヤーをユニット内側に引き込むタイプと、接着せずに垂らし、外側へと持ってゆくタイプがある。
まずは外へと持って行くタイプ。


『Sennheiser MX371』
DSCN0978_20110726175226.jpg

このタイプの代表的メーカーだと思うのがSennheiser。

写真で見て分かるように乳白色の振動板の裏にコイルワイヤーが曲げられて浮かんでいる。
接着剤は見当たらない。
この場合、先に言ったように振動版の可動の障害になるものが無く、音の歪みが少ない。
HD650もコレと同じように配線されている。

(ところで、MX371は2000円もしないのに、分解して振動板の出来の良さに「おおっ!」と感嘆してしまった)


『DENON AH-C252』
DSCN0982_20110726175255.jpg

コイツもiPodイヤホンと同じく、分解すると振動板が台座から外れてしまった。
ま、振動板が裏から見れるんだから良しと。

写真で見ても分からないと思うけど、今までの機種に比べるとコイルワイヤーが若干太い気がした。
このような場合、非接着型であっても、ワイヤーに引かれて若干振幅に傾きが起こったりしないか?と少し疑問に思う。(耐久性は高いだろうが)



続いてコイルワイヤーの内引タイプ


『audio-technica ATH-RE1』
DSCN0962_20110726175225.jpg
まさかのRE1。
中央引き込みタイプはこれが始めてだったのが、「ナンジャコリャ??」って感じだった。
振動板の中央が電球のようになっていて、コイルワイヤーがなんと、バスプラグ(ユニット中央の孔)から裏へと続いている。↓
DSCN0958_20110726175225.jpg

画像をアップして貰えれば分かると思うけど、中央の透明な接着剤の中に表から続くコイルワイヤーが見える。


『ATH-EC700Ti』
DSCN0967.jpg
管理人の大好きなEC700Tiも同様。
コイルワイヤーが中央に引き込まれているのが・・・写ってないじゃん。

管理人がEC700Tiの音を聴いて長らく謎だったのが、「何故こんなにも音の分離が良いのか?」ということだったのが、「なるほど!」傾斜振幅を起こさない非接着(中央引込)タイプだったからなのだと、ようやく合点が付いた。





以上のようにコイルワイヤーの引き方でユニットというのは分けることが出来る。
メーカーによってこの傾向が非常に異なる。

例えばSennheiserの場合、上位から下位機種まで(例外はあるが)非接着の外引きタイプを採用している。
対して例えば、SONYは上位機種から下位機種までほぼ全ての機種で接着型振動板を採用している。

他のメーカーaudio-technicaは内引が多いような気がするが、機種によっても変わる。

全てのメーカーを通していえることは、音質を追求した場合非接着型になり、信頼性を追及した場合接着型になるということ。

例えばリスニング向けといわれるような機種は非接着型が多い傾向があり、逆に業務用とされる機種は接着型が多い。

「耐入力1000mW」だとか「2000mW」だとか書かれてある場合、振動板を見なくても故障の少ない接着型であると推測できる。
信頼性は高いが余り定位は良くないかも知れない。
また、傾斜振動を避ける為このような機種は総じて口径が大きい。(40ミリ以上)
口径の大きさなどからもなかなか判断できるかも知れない。

ヘッドホンを購入する人の大半がリスニング目的であり、耐入力が高いことなどはほぼ全く何のメリットもない。
定位の良さを追及するのが普通であると思う。


それならば、業務用とされるような機種は避けて、あくまでも、非接着型振動板を採用した機種を買うべきである。

リスニング用と業務用の区別、コレぐらいはヘッドホンを購入する際にはつけておいた方が良さそうである。


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