糞耳とヘッドホン

―糞耳とヘッドホンの正しいお付き合いの仕方。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

振動版(5)・・・分割振動・イコライジング

分割振動とイコライジングについて管理人の考えたことを紹介。

ヘッドホンもスピーカーと同じく振動板の歪み振幅が音質的に重要な問題となっているらしいのは、先の記事で説明した。

それで傾斜振幅については十分説明したつもりなので、分割振動についてもう少し付け加えてみる。


■分割振動と音色(ねいろ)、定位
分割振動は高周波域から左へ(低周波)向かって起こってくる。

分割振動が盛んに起こり始めると最も顕著に聞き取れるのが高域の刺さりである。

真っ先に、5khz以上で振動版が割れるとまずシンバルやハイハットの音が不愉快に変色する。
例えば本来ならば「シャーン!」と鳴るのが、「ジャーン!」とか「ジーン!」と言った具合に、「S」音に不快な「G」音が混じってくる。
このような音を含む音像の定位は散逸して方向性が曖昧になる。

シンバルやハイハットよりもさらに低い帯域1kHz~5kHzの場合、音割れや音色の変化では聞き取ることが出来ない(?)。
しかし、音像定位が悪く音の方向性が次第に曖昧に鳴ってくるらしいのが漠然と分かる。
顕著には、頭上のヴォーカル音像の定位の方向が曖昧になってくるので管理人はこれを指標にしている。

1khz以下の音像では管理人は管理人は聞き取ることが出来ない。
50ミリ以下のヘッドホンの口径では分割振動が起こらないのか、聞き取れないのかどちらかだと思う。


■分割振動とイコライジング
一般的に周波数特性は右上がりにしてやると音の分離が良く、音像の方向定位感は確実に上昇する。

と・こ・ろ・が分割振動が引き起こる場合はこの限りででない。

第一、大口径で分割振動が起こりやすい場合、イコライザで10kHzあたりを少し上げただけで先の音割れが発生して不愉快で聴いていられない。
ガマンしてハイ上げしたところで、分割振動により定位は寧ろ余計に狂い始める。

小口径の場合この悪影響が少なく、素直に高域を上げることが出来る。(・・・といってもやりすぎると同じことが起こる)

入力に対する追従性が高いということなのが、管理人のようにイコライザを使い倒すタイプの人間の場合、高域を弄り易い小口径タイプの方が素直に言うことを聴いてくれてありがたい。

ところが小口径だと低域のブーストが聴かないのは書くまでも無い・・・。



■マルチドライバ・・・とヘッドホンの選択
結局はヘッドホンも辿り着くところはコレ(マルチ)ではないかと思う。

ところがヘッドホンの場合サイズ的な問題があって、中庸な40ミリ一発が標準になっているが、どうもコレではやはり振動板前面を密閉せずには低域の延びが良くなく、「ローミッド(200Hz辺り)で息切れ―単に音色が暈けて、迫力が出でずに御仕舞い」という感じがぬぐえない。
(低域を延ばすため、振動板前面の気密度上げると頭内定位が発生するし・・・)

スピーカーのように贅沢出来ず、結局は何かを妥協するしかない。

つまり、
一、重低音を犠牲にして、高い音像定位を手に入れる(ex.小口径ダイナミック型)
二、音像定位を犠牲にして、重低音を手に入れる(ex.大口径ダイナミック型)
三、頭内定位を発生させても、重低音を獲得する(ex.高密閉パッド・インサートイヤー)


悲しいかな、結局はこの三つ何れかの妥協を選択するしかない。
完璧なヘッドホンはこの世にはないんじゃないかしら?

管理人はピアノソロとかしか聴かないから、一、の妥協を選択して低域はイコライザで誤魔化すという選択を取っている。
人によってこの何を重視するかということだけど、この認識を得ずにいつまでも最高のヘッドホン!とか言っていても永久にスパイラルは終らない。
早々に妥協してしまうといいいんじゃないだろか・・・?


トラックバック:
この記事のトラックバック URL



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。