糞耳とヘッドホン

―糞耳とヘッドホンの正しいお付き合いの仕方。

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ヘッドホンの頭内定位について(5)・・・頭内定位とその度合い

機種によって違う頭内定位の度合いについて。



頭内定位の発生は振動板前面の密閉度によって異なる。
tounaiteii-kyokusen2_20110903171608.jpg
振動板前面の密閉度が高いほど、頭内定位曲線の傾きが大きく、頭内定位が強くなる。
逆に密閉度が下がると頭内定位が少なく、閉鎖感の少ない音になる。

曲線の変化に従って、音像伸張の度合いも変化し、ボーカル定位などが機種によって変動する。


メーカーが頭内定位を忌避する場合、ポートは小さくなり、反面低域の延びが悪くなる。
逆に低域の延びを重視する場合ポートは小さくなり、頭内定位と音像伸張が盛んに起こるようになる。
以下は振動板前面のポート―管理人は「フロントポート(振動板前孔)」と読んでいる―の写真例。

DSCN1171.jpg
audio-technicaのATH-CKM55。
ステムの生え際にちょこっとポートが確認できる。
audio-technicaの前面密閉型インナーイヤーはこの位置に
写真のように小さいポート(孔)を設けていることが多い。
が、孔のサイズはモデルによって違う。

DSCN1169.jpg
DENON AH-C252。
解像度も低いし、低域の盛りが激しすぎて管理人がとても聴けそうにないと感じたモデル。
見ての通り、ポートがない。
それ故にボンボンと膨らみっぽい低音と、酷い頭内定位がして聴いていて気持ち悪くなる。
面白いことに、このタイプは装着時に「ダイアフラムの軋み」が起こる場合がある。
何かというと、振動板前面が完全に密閉されている為、装着時や外す時に空気圧で振動板が「クシャ」っと潰れるような音が鳴る(笑)
振動板にも悪いだろうから、あまりこういう機種ポート無しモデルは見かけない。
KOSSのSpark Plugもこのタイプ。

DSCN1170.jpg
SonyのMDR-EX50。
一見して、上のCKM55に比べてポートサイズがデカく、頭内定位が少なく低域も元気がないのではないかと思いそうなのが、ポートサイズだけでなく、頭定定位の強弱にはこのポートに見える「音響レジスター」の厚みや素材も無視できない。
EX50の売り文句の一つに『高密度レジスターによる重低音再生』とあるのがコレはこのフロントポートに透過性の低い膜を貼って密閉度を向上させ、低域の延びを良くしたという意味。
(普通の消費者はそんなことシラネーよって。「魔法の言葉」)
y_MDR-EX50LP_008.jpg
http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-EX50LP/feature_1.html#L2_20


以上三機種適当に見てきたのが、フロントポートはサイズとそこに張られている場合は音響レジスターの厚みなども考慮して密閉度が判断されなければならない。


このポートについて最近は低域の盛りと、売れ行きが比例する?からか最近のモデルは総じて(audio-technicaさえ)、ポートを小さくする傾向にあるように思う。
その反面で頭内定位が盛んに発生する機種が増えているという訳で、別にそれでマンゾクならばいいのが、「なんか閉鎖感が強くて嫌だナァ」とか、「音像の歪みが気になる」と感じる場合、このポートの大きいモデルを選択すればいい・・・。


(まだ続く)



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